カテゴリ: Linuxコマンド集 更新日: 2025/11/05

find -userオプションの使い方を完全ガイド!初心者でもわかる所有者ユーザーでファイルを検索する方法

find -userオプション|所有者ユーザーで検索する
find -userオプション|所有者ユーザーで検索する

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Linuxで、ある特定の人が作ったファイルだけを探すことってできますか?」

先生

「はい、findコマンドの-userオプションを使えば、そのユーザーが所有しているファイルだけを検索できますよ。」

生徒

「それって、管理者が誰のファイルかを確認したい時に使えそうですね!」

先生

「そのとおりです!それでは、-userオプションの基本から応用まで、わかりやすく解説していきましょう。」

1. findコマンドとは?

1. findコマンドとは?
1. findコマンドとは?

findコマンドは、Linuxでファイルやディレクトリを探すための便利なコマンドです。大量のファイルの中から、条件に合ったものだけを見つけることができます。

名前で検索したり、更新日やサイズ、そして所有者(オーナー)で検索することも可能です。

2. -userオプションとは?

2. -userオプションとは?
2. -userオプションとは?

-userオプションは、「このユーザーが所有しているファイルだけを探して!」という指示をするためのものです。

所有者(オーナー)とは、ファイルやディレクトリを作成したユーザーのことです。Linuxでは、ファイルごとに誰が所有者なのかが明確に記録されています。

3. 基本構文と使い方

3. 基本構文と使い方
3. 基本構文と使い方

-userオプションの基本的な書き方はこちらです。


find [検索する場所] -user [ユーザー名]

たとえば、今いる場所(カレントディレクトリ)から、ユーザー「taro」が所有しているファイルを探したいときは次のようにします。


find . -user taro

このコマンドで、「taro」さんが作ったファイルだけが一覧で表示されます。

4. 使用例とコマンド実行結果

4. 使用例とコマンド実行結果
4. 使用例とコマンド実行結果

4-1. 一般ユーザーで「taro」のファイルを検索


find . -user taro
./report.txt
./work/memo.txt
./images/photo.jpg

4-2. ルートユーザーが「www-data」の所有ファイルを探す


find /var/www -user www-data
/var/www/index.html
/var/www/html/style.css

5. よくある使い方の組み合わせ

5. よくある使い方の組み合わせ
5. よくある使い方の組み合わせ

5-1. 所有者が「taro」かつサイズが1MB以上のファイルを検索


find . -user taro -size +1M

ユーザー「taro」のファイルのうち、1MBを超える大きなファイルだけを見つけたいときに使えます。

5-2. 所有者「taro」かつ名前に「.log」を含むファイル


find . -user taro -name "*.log"

「taro」さんが作ったログファイル(拡張子が.log)だけを探します。

6. 所有者ユーザー名を調べるには?

6. 所有者ユーザー名を調べるには?
6. 所有者ユーザー名を調べるには?

自分のパソコンやLinuxサーバーで使われているユーザー名が分からないときは、ls -lコマンドで確認できます。


ls -l
-rw-r--r-- 1 taro staff 1234 Sep 15 10:00 memo.txt

この例では、「taro」が所有者で、「staff」がグループ名です。ファイルの左から3番目がユーザー名です。

7. -userと一緒によく使われるオプション

7. -userと一緒によく使われるオプション
7. -userと一緒によく使われるオプション

7-1. -type f(ファイルのみ)

所有者が「taro」で、ファイルだけを検索したいときに使います。


find . -user taro -type f

7-2. -type d(ディレクトリだけ)

所有者が「taro」で、ディレクトリだけを探したい場合はこちら。


find . -user taro -type d

7-3. -groupオプションとの併用

ユーザーだけでなく、グループ所有者も条件に加えたいときは、-groupオプションと組み合わせます。


find . -user taro -group staff

このコマンドでは、「taro」さんが所有者で、グループが「staff」であるファイルを探します。

8. UID(ユーザーID)での検索も可能

8. UID(ユーザーID)での検索も可能
8. UID(ユーザーID)での検索も可能

ユーザー名の代わりにUID(ユーザーID)を使って検索することもできます。


find . -uid 1000

UIDはLinuxシステム内でユーザーを識別する番号で、/etc/passwdファイルを見ると確認できます。ただし初心者の方は通常はユーザー名を使うほうが簡単です。

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