libblkidのヘルプ・マニュアル
日本語 英語
libblkid --help
man libblkid
LIBBLKID(3) LIBBLKID(3)
名前
libblkid - ブロックデバイスの識別ライブラリ
書式
#include
cc file.c -lblkid
説明
libblkid ライブラリは、ブロックデバイスのコンテンツ (たとえばファイルシ
ステムタイプ) やファイルシステムのラベル名・ボリューム名、ユニークな 識
別 番号・シリアル番号などの付加的な情報を使って、ブロックデバイス (ディ
スク) を識別するのに使われる。一般的な使い方として、特定のブロックデ バ
イス名を設定ファイルにハードコードする代わりに、 LABEL= と UUID= タグを
使うことができる。
ブロックデバイスの情報は、通常キャッシュファイル /etc/blkid.tab に保 存
さ れ、ユーザに返される前に現在も有効であるかが検証される (ユーザが raw
ブロックデバイスを読む権限がある場合は検証されるが、権限がない場合は 検
証されない)。非特権ユーザ (通常は root 以外の全ユーザ、または "disk" グ
ループに所属しないユーザ) も、キャッシュファイルを使って、ラベル と ID
でデバイスを見つけることができる。
ユーザが既知の 1 つのデバイスの情報を取得しようとした場合、 (ユーザがブ
ロックデバイスを直接読めない限り) キャッシュを使うか使わないかはパフ ォ
ーマンスには影響しない。複数のデバイスを扱う場合、 (たとえ空であっても)
キャッシュを使うことを特に推奨する。これは、複数のデバイスが 1 回でスキ
ャ ンされ、可能であればディスク上のキャッシュが更新されるからである。こ
のキャッシュを使わない理由は稀である。
(モジュラカーネルなど) いくつかのケースでは、ブロックデバイスにアクセス
し た後でないと見えないことがあるので、見えているデバイスのみを列挙する
のではなく、見えていないデバイスも探し出す何らかの方法があることが重 要
に なる。このような状況ではキャッシュファイルを使用することが必要とされ
る。
著者
libblkid は、 Andreas Dilger が Ted Ts’o からの情報提供をうけ、 ext2 フ
ァ イルシステムユーティリティのために書いた。このライブラリはその後 Ted
Ts’o によってかなり修正された。
ファイル
/etc/blkid.tab
認識されたブロックデバイスから抽出したキャッシュデータ。
入手方法
libblkid は、バージョン 1.33 から e2fsprogs パッケージの一部で あ り 、
http://e2fsprogs.sourceforge.net から入手できる。
著作権
libblkid is available under the terms of the GNU Library General Public
License (LGPL), version 2 (or at your discretion any later version). A
copy of the LGPL should be included with this library in the file COPY-
ING. If not, write to
Free Software Foundation, Inc.
59 Temple Place
Suite 330
Boston, MA 02111-1307 USA
or visit http://www.gnu.org/licenses/licenses.html#LGPL
関連項目
blkid_get_cache(3), blkid_put_cache(3), blkid_get_dev(3),
blkid_probe_all(3), blkid_get_devname(3), blkid_get_tag_value(3),
blkid.tab(7)
E2fsprogs version 1.39 May 2006 LIBBLKID(3)