MAIL.LOCAL(8) MAIL.LOCAL(8) 名称 mail.local - メールボックスにメールを格納する 書式 mail.local [-7] [-B] [-b] [-d] [-l] [-s] [-f from] [-r from] user ... 解説 mail.local は EOF がくるまで標準入力から読み込みを行い、それらを各 user の mail ファイルに追加します。 user は、有効なユーザ名でなければなり ま せん。 オプション: -7 LMTP モードにおいて 8BITMIME サポートを通知しません。 -B biff サービスに通知する事をやめます。 -b メールボックスが制限を越えた場合に、一時的なエラーを返すので はなく永続的なエラーを返します。 -d これが配送であることを指定します (後方互換性のためです)。 -f from 送信者名を指定します。 -l LMTP モードをオンにします。 -s success 状態を返す前にメールボックスをディスクにコミットす る ために使用する、 fsync(2) 呼び出しを無効にします。 -r from 送信者名を指定します (後方互換性のためです)。 メールボックスのなかの個々のメッセージは、空行に続く ‘‘From ’’ という文 字列からはじまる行によって区切られます。 ‘‘From’’ 、送り手 (sender) の 名 前、時刻 (time stamp) を含む行が配送された各メッセージの前に付加され ます。メッセージのあとには空行が追加されます。メッセージ中に ‘‘From ’’ デ リミタ行と勘違いされそうな行があったときには (つまり、空白行に続いて ‘‘From ’’ の 5 文字があったとき) 大なり記号 (‘‘>’’) がそれらの行頭に 付 加されます。 メ ールファイルはメールが追加されている間は flock(2) によって排他的にロ ックされます。メールボックスがロックされている間、 user.lock が作成され ますが、これは古い MUA との互換性のためです。 getservbyname(3) が ‘‘biff’’ を返すと、 biff サーバにメールの配送が伝え られます。 mail.local は成功すれば 0 を、失敗すれば 0 より大きな値を返します。 環境変数 TZ タイムスタンプを記録する際に適切なタイムゾーンを設定します。 関連ファイル /tmp/local.XXXXXX テンポラリファイル /var/mail/user ユーザのメールボックスディレクトリ /var/mail/user.lock ユーザメールボックスのロックファイル 関連項目 mail(1), flock(2), getservbyname(3), comsat(8), sendmail(8) 警告 mail.local は、空行に続く "^From " 行のみをエスケープします。 "From " で開始するすべての行をエスケープすべき場合には、 sendmail.cf ファイル中 のローカルメーラ用 ’E’フラグを使用してください。 歴史 mail.local のスーパセット (メールを配送するだけでなく、メールボックスを 読むこともできます) は Version 7 AT&T UNIX から、 mail として現れました 。 $Date: 2001/07/29 05:15:28 $ MAIL.LOCAL(8)
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