pppdのヘルプ・マニュアル
日本語 英語
pppd --help
man pppd
PPPD(8) PPPD(8)
名称
pppd - PPP (Point to Point Protocol) を処理するデーモン
書式
pppd [ tty_name ] [ speed ] [ options ]
解説
Point-to-Point プロトコル (PPP) は、シリアル回線上に確立された Point-
to-Point リンクを介したデータグラムの送受方法を提供します。 PPP は、 デ
ー タグラムのカプセル化方式、拡張可能なリンク制御プロトコル (LCP)、そし
て異なるネットワーク層プロトコルの設定と接続の確立を行う一群のネット ワ
ーク制御プロトコル (NCP) の 3 つの部分から構成されています。
カ プ セ ル化体系は、カーネル内のドライバコードにより提供されています。
pppd は、基本的な LCP 機能、認証機能、そしてインターネットプロ ト コ ル
(IP) 接続の確立と設定を行う NCP (IP 制御プロトコル (IPCP) と呼ばれてい
ます) を提供します。
よく使われるオプション
指定したデバイスを介して通信します。もし必要で あ れ ば 、 前 に
"/dev/" 文字列が追加されます。デバイス名が指定されていない場合や
標準入力に接続された端末の名前が与えられた場合には、 pppd はその
端 末 を使用し、バックグラウンド実行のための fork を行いません。
noauth オプションが使用された場合、このオプションは特権オプシ ョ
ンとなります。
ボ ー レートを に設定します (10 進数)。 4.4BSD や NetBSD
といったシステムでは、シリアルデバイスドライバがサポートする任意
の 速度を指定可能です。その他のシステム (SunOS, Linux 等) では一
定の組み合わせのみが指定可能です。
active-filter filter-expression
データパケットに適用されるパケットフィルタであり、どのパケットを
リンクアクティビティとみなすかを決定するパケットフィルタを指定し
ます。リンクアクティビティとみなされると、アイドルタイマがリセッ
トされるか、デマンドダイヤルモード時にはリンクがアップされます。
(例えば経路情報パケット等) 定常的にリンク上でパケット送受信が 行
われ、他の方法ではリンクがアイドルであるとはみなされない場合に、
このオプションを idle オプションとともに使用すると便 利 で す 。
filter-expression の文法は tcpdump(1) と同じですが、限定子は PPP
では不適当ですので、ether や arp は使用できません。一般的には 、
フィルタ式をシングルクォートで括って、式中の空白がシェルに解釈さ
れることを避けるべきです。カーネル及び pppd が PPP_FILTER を定義
してコンパイルされた場合のみ、このオプションを利用可能です。
asyncmap