カテゴリ: Linuxコマンド集 更新日: 2025/10/08

Linuxのmkdirコマンドとは?初心者でもわかる新しいディレクトリ作成の基本

mkdirコマンドとは?新しいディレクトリを作成する基本
mkdirコマンドとは?新しいディレクトリを作成する基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Linuxでフォルダを作りたいんですが、どうやってやるんですか?」

先生

「Linuxではmkdirというコマンドを使って、新しいディレクトリ(フォルダ)を作成できますよ。」

生徒

「フォルダとディレクトリって同じ意味ですか?」

先生

「はい、基本的には同じ意味です。Windowsではフォルダと呼ぶことが多いですが、Linuxではディレクトリという言葉を使います。」

生徒

「なるほど!じゃあ実際にmkdirコマンドの使い方を教えてください。」

先生

「では、基本から順番に説明していきましょう。」

1. mkdirコマンドとは?

1. mkdirコマンドとは?
1. mkdirコマンドとは?

mkdirコマンドは、Linuxで新しいディレクトリ(フォルダ)を作成する基本コマンドです。例えば、パソコンの中で「写真」や「音楽」などをまとめるために新しいフォルダを作るのと同じように、Linuxでも用途ごとにディレクトリを分けて整理します。

mkdirは「make directory」の略で、「ディレクトリを作る」という意味があります。Linuxの基本操作を学ぶときに必ず登場するコマンドで、初心者が最初に覚えるべき重要な操作の一つです。

2. mkdirの基本的な使い方

2. mkdirの基本的な使い方
2. mkdirの基本的な使い方

新しいディレクトリを作るときは、以下のように入力します。


mkdir ディレクトリ名

例えば、「test」という名前のディレクトリを作成したい場合は次のように入力します。


mkdir test

このコマンドを実行すると、現在いる場所(カレントディレクトリ)に「test」という新しいディレクトリが作られます。

3. 作成したディレクトリを確認する方法

3. 作成したディレクトリを確認する方法
3. 作成したディレクトリを確認する方法

本当に作成されたかどうかを確認するには、lsコマンドを使います。これは「list」の略で、ファイルやディレクトリの一覧を表示するコマンドです。


ls
test

このように「test」と表示されれば、mkdirでディレクトリ作成に成功しています。

4. 複数のディレクトリを一度に作る方法

4. 複数のディレクトリを一度に作る方法
4. 複数のディレクトリを一度に作る方法

mkdirコマンドは、一度に複数のディレクトリを作成することもできます。例えば「music」と「video」という2つのディレクトリを同時に作りたいときは次のようにします。


mkdir music video

実行後にlsで確認すると、両方のディレクトリが作成されているのが分かります。


ls
music  test  video

5. 階層構造のディレクトリをまとめて作成する

5. 階層構造のディレクトリをまとめて作成する
5. 階層構造のディレクトリをまとめて作成する

Linuxの魅力は、階層的にディレクトリを管理できる点です。例えば「projects/java/spring」という階層を一気に作りたい場合、通常のmkdirだとエラーになります。しかし、-pオプションを付ければ途中のディレクトリもまとめて作成してくれます。


mkdir -p projects/java/spring

このようにすると、まだ存在しない「projects」や「java」も自動的に作られ、階層が一気に完成します。-pは「parents」の略で、親ディレクトリを一緒に作るという意味です。

6. よくあるエラーと対処法

6. よくあるエラーと対処法
6. よくあるエラーと対処法

初心者がよく遭遇するのが、すでに存在するディレクトリ名で作成しようとしたときのエラーです。例えば「test」というディレクトリが既にあるのに、再度同じ名前で作成しようとすると次のようになります。


mkdir test
mkdir: ディレクトリ `test' を作成できません: ファイルが存在します

この場合は、別の名前を指定するか、不要であれば既存のディレクトリを削除してから再度作成してください。

7. まとめて覚えたい関連コマンド

7. まとめて覚えたい関連コマンド
7. まとめて覚えたい関連コマンド

mkdirと一緒に覚えておくと便利なのが、rmdirrm -rです。

  • rmdir:空のディレクトリを削除するコマンド
  • rm -r:中身があるディレクトリごと削除するコマンド(誤って使うと大事なファイルを消すので注意!)

これらを組み合わせて使えば、Linuxのディレクトリ管理がとてもスムーズになります。

関連記事:
カテゴリの一覧へ
新着記事
touch --no-createオプションの使い方を完全ガイド!初心者でもわかるファイルの新規作成防止法
basenameのSUFFIX指定で拡張子を除いてファイル名を取得する方法を解説!初心者向けLinuxコマンド講座
mv -tオプションの使い方|移動先ディレクトリを先に指定する便利な方法
lsコマンドの-rオプション|逆順(降順)でファイルを並べる方法を初心者向けに解説!
人気記事
No.1
Java&Spring記事人気No1
cdコマンドとは?Linuxでディレクトリを移動する基本を初心者向けに解説
No.2
Java&Spring記事人気No2
lsコマンドの-lオプションでファイルの詳細情報を一覧表示しよう!初心者でもわかる使い方と意味を徹底解説
No.3
Java&Spring記事人気No3
rm -Rオプションとは?初心者でもわかる再帰的にディレクトリを削除する方法
No.4
Java&Spring記事人気No4
Linuxコマンドpwd --help解説|オプション一覧を表示して使い方を確認する方法