Linuxのmkdirコマンドとは?初心者でもわかる新しいディレクトリ作成の基本
生徒
「Linuxでフォルダを作りたいんですが、どうやってやるんですか?」
先生
「Linuxではmkdirというコマンドを使って、新しいディレクトリ(フォルダ)を作成できますよ。」
生徒
「フォルダとディレクトリって同じ意味ですか?」
先生
「はい、基本的には同じ意味です。Windowsではフォルダと呼ぶことが多いですが、Linuxではディレクトリという言葉を使います。」
生徒
「なるほど!じゃあ実際にmkdirコマンドの使い方を教えてください。」
先生
「では、基本から順番に説明していきましょう。」
1. mkdirコマンドとは?
mkdirコマンドは、Linuxで新しいディレクトリ(フォルダ)を作成する基本コマンドです。例えば、パソコンの中で「写真」や「音楽」などをまとめるために新しいフォルダを作るのと同じように、Linuxでも用途ごとにディレクトリを分けて整理します。
mkdirは「make directory」の略で、「ディレクトリを作る」という意味があります。Linuxの基本操作を学ぶときに必ず登場するコマンドで、初心者が最初に覚えるべき重要な操作の一つです。
2. mkdirの基本的な使い方
新しいディレクトリを作るときは、以下のように入力します。
mkdir ディレクトリ名
例えば、「test」という名前のディレクトリを作成したい場合は次のように入力します。
mkdir test
このコマンドを実行すると、現在いる場所(カレントディレクトリ)に「test」という新しいディレクトリが作られます。
3. 作成したディレクトリを確認する方法
本当に作成されたかどうかを確認するには、lsコマンドを使います。これは「list」の略で、ファイルやディレクトリの一覧を表示するコマンドです。
ls
test
このように「test」と表示されれば、mkdirでディレクトリ作成に成功しています。
4. 複数のディレクトリを一度に作る方法
mkdirコマンドは、一度に複数のディレクトリを作成することもできます。例えば「music」と「video」という2つのディレクトリを同時に作りたいときは次のようにします。
mkdir music video
実行後にlsで確認すると、両方のディレクトリが作成されているのが分かります。
ls
music test video
5. 階層構造のディレクトリをまとめて作成する
Linuxの魅力は、階層的にディレクトリを管理できる点です。例えば「projects/java/spring」という階層を一気に作りたい場合、通常のmkdirだとエラーになります。しかし、-pオプションを付ければ途中のディレクトリもまとめて作成してくれます。
mkdir -p projects/java/spring
このようにすると、まだ存在しない「projects」や「java」も自動的に作られ、階層が一気に完成します。-pは「parents」の略で、親ディレクトリを一緒に作るという意味です。
6. よくあるエラーと対処法
初心者がよく遭遇するのが、すでに存在するディレクトリ名で作成しようとしたときのエラーです。例えば「test」というディレクトリが既にあるのに、再度同じ名前で作成しようとすると次のようになります。
mkdir test
mkdir: ディレクトリ `test' を作成できません: ファイルが存在します
この場合は、別の名前を指定するか、不要であれば既存のディレクトリを削除してから再度作成してください。
7. まとめて覚えたい関連コマンド
mkdirと一緒に覚えておくと便利なのが、rmdirとrm -rです。
rmdir:空のディレクトリを削除するコマンドrm -r:中身があるディレクトリごと削除するコマンド(誤って使うと大事なファイルを消すので注意!)
これらを組み合わせて使えば、Linuxのディレクトリ管理がとてもスムーズになります。