カテゴリ: Linux基礎 更新日: 2026/05/30

tracepathコマンドとtracerouteの違いを完全理解!初心者でもわかるLinuxネットワーク経路確認の基本

tracepathコマンドとtracerouteの違いを理解する
tracepathコマンドとtracerouteの違いを理解する

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Linuxで通信経路を調べるコマンドって、traceroute以外にもあるんですか?」

先生

「はい、tracepathというコマンドもあります。どちらもネットワーク経路を調べるために使います。」

生徒

「同じような機能なら、どっちを使えばいいんですか?」

先生

「それぞれ特徴が違います。違いを理解すると、状況に応じて使い分けができるようになりますよ。」

1. tracepathとtracerouteとは?

1. tracepathとtracerouteとは?
1. tracepathとtracerouteとは?

tracepathtracerouteは、Linuxでネットワークの通信経路を調べるコマンドです。インターネット通信がどのルートを通って目的地に到達しているかを確認できます。

例えば、あなたが手紙を送るとき、途中でいくつかの郵便局を経由します。この「経由した場所」を確認するイメージが、これらのコマンドです。

「通信が遅い」「接続できない」といった問題が起きたときに、どこで止まっているかを調べるために使われます。

2. tracerouteコマンドの特徴

2. tracerouteコマンドの特徴
2. tracerouteコマンドの特徴

tracerouteは、ネットワーク経路確認でよく使われる基本コマンドです。Linuxのネットワークトラブルシューティングでは定番のツールです。

特徴としては、UDPパケットやICMPを使って詳細な経路情報を取得できる点です。


traceroute google.com
traceroute to google.com (142.250.xxx.xxx), 30 hops max
 1  192.168.1.1  1.123 ms
 2  10.0.0.1     5.456 ms
 3  172.16.0.1   10.789 ms

出力では、途中のルーターごとの応答時間が表示されます。「hop」とは、通信の中継地点のことです。

3. tracepathコマンドの特徴

3. tracepathコマンドの特徴
3. tracepathコマンドの特徴

tracepathは、よりシンプルに経路を確認できるコマンドです。特に初心者にとって扱いやすいのが特徴です。

root権限が不要で使えるため、一般ユーザーでもそのまま実行できます。


tracepath google.com
 1?: [LOCALHOST]                      pmtu 1500
 1:  192.168.1.1                      1.234ms
 2:  10.0.0.1                         5.678ms
 3:  172.16.0.1                      10.123ms

また、「pmtu」という値が表示されるのも特徴です。これは「最大転送単位」と呼ばれ、ネットワークで一度に送れるデータサイズのことです。

4. tracepathとtracerouteの違いを比較

4. tracepathとtracerouteの違いを比較
4. tracepathとtracerouteの違いを比較

この2つのコマンドは似ていますが、重要な違いがあります。初心者の方はここをしっかり理解しておくと便利です。

項目 tracepath traceroute
権限 一般ユーザーで実行可能 root権限が必要な場合あり
使いやすさ シンプルで初心者向け やや高度
情報量 基本情報のみ 詳細な情報を取得可能
通信方式 UDPベース UDPやICMPなど選択可能

簡単にいうと、tracepathは手軽に使える簡易版、tracerouteは高機能版と覚えておくと理解しやすいです。

5. どちらを使うべき?使い分けのポイント

5. どちらを使うべき?使い分けのポイント
5. どちらを使うべき?使い分けのポイント

実際にどちらを使うかは、目的によって変わります。

  • とりあえず経路を確認したい → tracepath
  • 詳しく調査したい → traceroute
  • root権限がない環境 → tracepath

例えば、会社のパソコンなどで管理者権限がない場合は、tracepathが便利です。

6. tracerouteのオプション例

6. tracerouteのオプション例
6. tracerouteのオプション例

tracerouteはオプションを使うことで、より細かい設定ができます。


traceroute -I google.com
traceroute to google.com using ICMP
 1  192.168.1.1  1.111 ms
 2  10.0.0.1     5.222 ms

-IはICMPという方式を使うオプションです。通常とは違う方法で通信経路を確認できます。


traceroute -m 5 google.com
traceroute to google.com, 5 hops max
 1  192.168.1.1  1.000 ms
 2  10.0.0.1     5.000 ms

-mは最大ホップ数を指定します。途中までだけ確認したいときに便利です。

7. tracepathの活用シーン

7. tracepathの活用シーン
7. tracepathの活用シーン

tracepathはシンプルな分、日常的な確認に向いています。

例えば次のような場面で役立ちます。

  • インターネットが遅い原因をざっくり確認したい
  • サーバーに接続できるかチェックしたい
  • 初心者がネットワークの仕組みを学ぶ

難しい設定が不要なので、まずはtracepathから触れてみると理解しやすくなります。

8. ネットワークコマンドとしての位置づけ

8. ネットワークコマンドとしての位置づけ
8. ネットワークコマンドとしての位置づけ

Linuxには他にもネットワーク確認コマンドがあります。

  • ping 接続確認
  • traceroute 経路の詳細確認
  • tracepath 簡易経路確認

これらを組み合わせることで、ネットワークトラブルの原因を段階的に調べることができます。

初心者の方は、「まずping」「次にtracepath」「詳しくはtraceroute」という順番で覚えると理解しやすくなります。

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